アライナーの挿入方法については、以下を参照してください。
概要
患者が、歯を動かすアライナーを最初に取り付ける時点では、アライナーは歯の位置と正確には一致していません。(もちろん、そこにアライナーの役目があります。)
最初アライナーがきつくフィットし、その後歯が所定の位置に動くにつれて2日かけて緩むのが理想的です。しかし、場合によって、歯のフレア、傾斜、前傾など患者の歯列に関する変化または他の要素によって、患者に不快感が生じる、またはアライナーの取付けが困難になることもあります。
アライナーを挿入するためのテクニック
アライナーの取付けに問題がある場合、以下の方法をお試しください。
前方から後方
前歯が過度に前方傾斜している(切縁が前方に出ている)か過度に叢生している場合、この方法を使用します。
- 前歯にアライナーを取り付けます。
- 次に後方歯にトレーを押し込みます。
後方から前方
すべての歯が比較的垂直であれば、この方法を使用します。
- まず後方歯にアライナーを取り付けます。
- 次に前歯にトレーを押し込みます。
側方から側方
後方歯が過度に舌側傾斜している場合、この方法を使用します。
- まず一側に取り付け、前に移動して前歯に取り付けます。
- 次にもう一側に押し込みます。
- 慎重に指を使ってアライナーを押し込みます。歯でアライナーを噛まないでください。
取付前にアライナーを分割
前歯の過度の前方傾斜または後方歯の過度の傾斜がある場合、この方法を使用します。
- アライナーを正中線で半分に切断します。
- アライナーの一側を所定の位置に完全に取り付け、次に反対側を取り付けます。
- 2ステージ後にはおそらく取付前にアライナーを分割する必要がなくなります。
前方から舌側または頬側
歯が舌側または頬側にフレアしている場合、この方法を使用します。
- 前歯にアライナーを取り付けます。
- 次にフレアしている側にトレーを押し込みます。たとえば、歯が舌側にフレアしている場合、舌側にトレーを押し込みます。頬側にフレアしている場合、頬側に押し込みます。(まず最も難しい領域にアライナーを取り付ければ、残りの領域への取付けは容易なはずです。)
アライナーを取り付けると、カチッとはまるはずです。カチッとはまらない場合や小さな隙間がある場合、2、3日噛んでもらうよう、チューイーを2個患者に渡すこともできます。チューイーはアライナーがしっかり収まるのに役立ちます。
追加情報
しっかり収まらないアライナーへのその他の対応方法に関して、役立つと考えられる記事をいくつか用意しています。
- アライナーがフィットしない-切縁との隙間
- アライナーがフィットしない-過大または過小
- アライナーがフィットしない-揺れ(一側はフィットしているが、もう一側はしていない)
- 臨床歯冠長が短い
- アンダーカット
出所:Ken Fischer博士(口腔外科)。透明アライナーで治療を行った臨床経験の蓄積に基づく。
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