治療計画を評価する際、approve(承認)をクリックしてアライナーをオーダーする前に、何らかの設定変更を行いたいと思うことがあるかもしれません。
たとえば、症例提出フォームに記入し忘れたことがあった場合は、治療計画の設定変更によって技工士に知らせます。
あるいは、処方箋が完全であっても、治療計画で歯の位置や動きを確認した際に設定変更を行いたい場合があるかもしれません。
以下に想定される設定変更の例をいくつか挙げます。
難しい動きの場合、治療ペースを落とすことが可能です。
1ステップあたりの動きを減らすことは、遅滞や傾斜なく、歯根を垂直に保って平行移動させるのに有効な場合があります。(もちろん、この方法をとればステップが増え、治療期間が長くなります。そのため、この場合アンリミテッドプランオプションの長所が際立ちます。)弊社の移動プロトコルの規定値は、1ステップあたり0.3 mmです。
装着スケジュールを1、2、3週間のいずれかに設定変更できます。
症例提出時に装着スケジュールを選択することができますが、歯の動きの状況を確認した際にスケジュールを変更したいと思う場合もあります。技工士が治療計画でスケジュールの設定を変更することもできますし、治療が開始されている場合スケジュールの変更をサポートチームに依頼していただくことも可能です。(これは、フレックス治療ではあまり重要ではありませんが、アンリミテッドプランのフェーズ単位の発送時期およびレガシー症例の終了時期に影響を及ぼす可能性があります。)
IPRと拡大で解決できるスペース以上のスペースを作る必要があることがわかった場合に、抜歯することをお知らせいただくことが可能です。
(歯が傾斜しないようゆっくりと平行移動させることに留意してください。)歯根を平行に保つのに役立つよう、抜歯部のいずれかの面に垂直のエンゲイジャーを依頼していただくことも可能です。
以下のような、実施予定のクラスII矯正技術をお知らせいただくことが可能です。
- 大臼歯の遠心回転
- 大臼歯の遠心移動
- アライナーにボタンを取り付け、エラスティックを使用する(推奨されないが、実施可能)
- 手作業でアライナーを修正し、犬歯および大臼歯にボタンを取り付け、エラスティックを使用する
技工士は、医師がいつどのようにアライナーを修正するかを正確に知る必要はありませんが、上下顎の切歯のアンギュレーションを正確に調整できるよう、予定しているエラスティック使用技術をお知らせいただく必要があります。弊社はエラスティックの効果をシミュレートしません。そのため、治療計画は、医師が目指すクラスII矯正全体を正確に表さない場合があります。
以下のような、実施予定のその他の補助治療があれば、お知らせいただくことが可能です。
- ボタンおよびエラスティック
- クラスII矯正装置
- カリエールモーション
- コイル/スプリング
- フォーサス、エスプリ
- TAD
- エキスパンダーおよびディスタライザー
エンゲイジャーの設定を調整することができます。
たとえば以下のことが可能です。
- エンゲイジャーを取り外すか、減らす(最新の研究では、従来考えられていたほど多くのエンゲイジャーを必要としない場合もあることがわかっています)。
- 垂直または水平のエンゲイジャーを依頼する。
- エンゲイジャーの取付けまたは取外しの時期を指定する。
- 圧下や挺出のための固定としてエンゲイジャーを追加する。
- 臨床歯冠長が短いため、アライナーの保持力増大を目的にエンゲイジャーを追加する。
IPRの設定も調整できます。
たとえば以下のことが可能です。
- 特定のステージにIPRを予定する。
- 定期診察ごとの予定量を0.1~0.3 mmの間で調整する。IPRの必要量を決定する際に全歯列弓を考慮する。
治療計画に設定変更を加えたい場合は、DISAPPROVE(承認しない)をクリックして、ご希望をお知らせください。弊社の技工士ができる限りご要望の変更に応え、承認をいただくため数日以内に新たな治療計画をアップロードします。
新たな治療計画の閲覧の準備ができると、医師が希望した通知頻度によって、準備のできた当日かその週の終わりに電子メールの通知が届きます。
参考:
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