ポンティックおよびバーの詳細については、以下を参照してください。
定義
ポンティックは、失われた天然歯の代わりに機能や審美性を回復させる固定式義歯の人工歯と定義されています。通常、欠損歯の臨床歯冠によって占められていた空間を埋めるためのものです。
バーチャルポンティックとは、欠損歯の後に残されたスペースに作成される歯の形をしたアライナー内のプレースホルダーのことです。この場所ではアライナーが歯を覆わないため、アライナー内に空洞が生じます。幸いなことに、このスペースに塗装したり充填したりすることで、歯があるように見せることができます。ポンティックは、治療セットアップでは半透明の歯として表されます。
バーはポンティックと類似した機能を持ちます。バーは、大きなスペースがある場合、特に臼歯部において、複数の歯が欠損しており、患者の審美性よりもアライナーの機能性と安定性を優先する場合に一般的に使用されます。バーは、治療セットアップにおいて、歯槽骨上に半透明のバーとして、あるいは場合によっては、平坦で高い歯肉の領域として表されます。バーの表示は、初期のプランニング時に使用されたソフトウェアのバージョンにより異なります。
用途
クリアアライナーによる矯正治療を受けている患者に、1本以上の欠損歯があることは珍しくありません。アライナー治療固有の特徴の1つは、欠損歯のスペースを埋めるために、医師がバーチャルポンティックを提供する機会があることです。欠損歯のスペースをポンティックで埋めることで、治療中の患者に審美的に満足していただける外観を提供することができます。
臼歯部の大きなスペースには、単一の歯型の空洞に適したポンティックよりも、固定力と構造的な安定性をもたらすバーを使用することが理想的です。バーを使用すると、隣接歯間のスペースにより多くのプラスチック材料を配置することができ、傾斜した臼歯を矯正する場合など、特定の動きを実現するのに役立つ場合があります。
また、これらの機能は、集学的症例や抜歯症例を扱う場合にも使用できます。
ClearCorrectで使用するポンティックおよびバー
ポンティックは一般的に前歯部で使用され、3 mm以上のスペースがある場合は治療計画に自動的に配置されます。
バーは一般的に臼歯部で使用され、3 mm以上のスペースがある場合は治療計画に自動的に配置されます。また、ご希望があれば、ドクターポータル処方箋の[Additional Information(追加情報)]セクションから、またはClearPilotでの治療セットアップの確認時に技工士に依頼していただくことで、小臼歯や臼歯用のポンティックにも対応いたします。
[Additional Information(追加情報)]
ClearPilot
また、以下の内容を記入することで、指示をカスタマイズすることができます。
- スペースの開閉に合わせて、ポンティックやバーのサイズを変更する必要がありますか?それとも、将来の修復のためにスペースを維持することをご希望ですか? ポンティックとバーのサイズを数ステップごとに変更できるようになりました(近遠心幅の拡大/縮小)。
- ポンティックやバーの開始を遅らせることをご希望ですか? 治療中に抜歯を予定している場合など、計画中の任意のステップで導入することができます。
この2つの所見は、遠隔モニタリングと予約頻度に影響を与えます。ポンティックやバーを使用する症例では、特にサイズを変更する場合、毎月のモニタリングが必要となります。
ポンティックは、審美的なメリットだけではなく、垂直方向の寸法と咬合接触を維持することで、例えば歯の挺出の際の挺出力ベクトルなど、特定の動きを実現するために役立つことがあります。咬合接触は治療を通じてモニタリングし、干渉の出現を防ぐ必要があります。
バーを使用する場合、咬合接触について懸念する必要はありません。垂直方向の寸法は、反対側のアーチの歯の咬合面を覆うプラスチック材によってコントロールされます。
ClearCorrectでは、バーチャルポンティックやバーは症例提出時にドクターポータル処方箋の[Additional Information(追加情報)]セクションから依頼することができます。アライナーを受領した後、臨床医は歯の色のコンポジットやアクリルでスペース内への塗布や充填を行うことができます。これは、1回おきに行われることもあれば、フォローアップの予約に応じて行われることもあります。
ヒント
ポンティックが適応となる最も一般的な状況は以下のとおりです。
- 上顎切歯用のスペースを維持または作成する
- 小臼歯抜歯症例:治療により抜歯空隙が閉鎖されるため、ポンティックはサイズ変更する必要がある
- スペースの維持
バーが適応となる最も一般的な状況は以下のとおりです。
- 臼歯部に大きなスペースがある(歯2本分以上)
- 臼歯のアップライトが必要な症例
留意する点:
- 特に、治療中にポンティックやバーのサイズ変更を行う場合は、患者を注意深くモニタリングしてください。
- ポンティックを使用し、コンポジットやアクリルでスペースを充填する場合は、咬合接触を確認し、干渉を防ぎます。
- このような場合は、最良の審美的な結果と機能を実現するためにスペースを管理する必要がありますので、技工者にできるだけ具体的に説明を行ってください。
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