外れるエンゲイジャーに関する情報については、以下をご参照ください。

• 定義
• 原因
• 解決方法

定義

エンゲイジャーは取り付け後に剥がれることがあります。コンポジットが剥がれる原因は、通常エッチングおよびボンディング材の不備です。

原因

アライナーを取り外す際にエンゲイジャーが剥がれる原因として最もよくあるものは、コンポジットが歯に十分に接着していないことです。 

接着の失敗は通常テクニックに関連しており、各ステップを適切に行うことで一連の失敗から累積するエラーが減少します。多くのステップが理想に満たない場合、エンゲイジャーは最初は付着しますが、最終的に失敗します。

エンゲイジャーが剥がれる原因には以下のようなものがあります。

• 歯垢がエッチングの作用を阻害している
• 歯が修復である
• エンゲイジャーテンプレートの潤滑剤が誤って歯に付着した
• 歯を乾燥させるために使用した圧縮空気に油または水が混じっていた
• 過度のプライマーが使用されている
• 過剰な水分または唾液がある
• 光重合が足りない

複合的な状態によってエンゲイジャーが剥がれる場合があります。以下に例を挙げます。

歯を軽石で磨くのを忘れたため、乾燥を維持できずに少量の水分が含まれ、接着剤の層が厚すぎる状態。 

解決方法

以下の対策を講じてください。

• 歯垢がエッチングの作用を阻害する場合、軽石を使用して歯垢を十分に除去します。

• 歯が修復である場合、デンタルサプライヤーから入手した磁器用の特殊エッチングを使用します（注：この方法は常にうまくいくとは限りません）。ボンディングシステムに関するこの記事は、ボンディング材の選択に役立つ可能性があります。

• テンプレートのワセリンが誤って歯に付着した場合、装着中にテンプレートを歯から持ち上げます。あるいは、可能な場合、ワセリンを使用せずに1つ前のアライナーを使用してエンゲイジャーを取り付けます。使用済みのアライナーは、新品のテンプレートに比べてコンポジットが接着しません。

• 歯を乾燥させるために使用した圧縮空気に油が混じっています。これは圧縮空気のよくある問題で、当システム内で修正するのは困難です。クリーンで乾燥したエアーを確保するため、コンプレッサーの修理とメンテナンスを必ず行ってください。デンタルサプライヤーから購入できる低温ブロードライヤーで歯を乾かしてみてください。 

• エンゲイジャーと歯の接着を弱めることがあるため、プライマーを過度に使わないでください。プライマーは薄い層で用いることを意図しています。圧縮空気を3～5秒間吹き付けると、プライマーの層が薄くなります。初めてこれを行う場合は、実行する前に製造業者のガイドラインをご参照ください。

• 口腔内リトラクターと唾液吸引システムは、過剰な水分や唾液を減らすのに役立ち、接着の完全性を高めます。

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