内容
口腔内スキャナー
正確な歯科印象採得は、もちろん症例提出の最も重要なパートです。歯科印象採得には、従来の印象から今日販売されているさまざまな口腔内スキャナーまで、多くの異なる選択肢があります。
この20年間3D技術は歯科に著しい影響を与え続けており、その影響は当然今後も増大すると考えられます。多くの医師が次々と口腔内スキャナーに移行しています。
2014年からの研究で、口腔内スキャナーの使用によって印象採得のワークフローが著しく加速する可能性があることがわかりました。
口腔内スキャナーを使用する利点のいくつかは以下のとおりです。
- 従来の印象より患者にとって快適である
- 印象材の費用の節約になる
- 輸送の手間がない
- 従来の印象に比べて正確度が高い
- 再印象採得となるエラーが少ない
- 施設はスキャンを電子的にクリアコレクトに送るため所要時間が短縮される
弊社が受け付けるスキャナー
クリアコレクトは現在販売されているほとんどの口腔内スキャナーによる記録を受け付けます。
さまざまな口腔内スキャナーが利用可能であることから、最適な口腔内スキャナーの選択は医師の好みに任せられます。スキャナーの選択にあたって、考慮すべきことをいくつか挙げます。
- スキャナーは持ち運び可能か
- スキャナーは軽く、使いやすいか
- 患者は快適にスキャンを受けられるか
- 画像のエクスポートと保存に費用がかかるか
- スキャナーのソフトウェアは医院の管理ソフトウェアと互換性があるか
スキャナーの説明
ファイルがSTLフォーマットである限り、あらゆる口腔内スキャナーによるスキャンファイルをClearCommにアップロードすることが可能です。(STLは一般に普及しているほとんどのスキャナーからエクスポート可能なオープンの業界標準のファイルフォーマットです。)STLファイルをスキャナーからコンピュータにエクスポートします。その後、オンラインで症例を提出する際に、写真と同様にこれらのファイルをアップロードします。
スキャナーにデンタルラボとしてクリアコレクトを選択するオプションがある場合は、STLファイルは必要ありません。ラボとしてクリアコレクトを挙げているスキャナーはCEREC ConnectおよびTRIOSです。
いくつかの一般的なスキャナーを使用する手順は以下のとおりです。
3M True Definitionスキャナーによる症例提出方法
スキャンのヒント
スキャナーを使う際のヒントを以下にいくつか挙げます。
- 弊社は症例を提出する前にSTLファイルを目視で調べることを強く推奨します。弊社が最も推奨するSTLビューワーはnetfabb Studio Basicです。これはWindows、MacおよびLinuxで無料で利用可能です。その他の選択肢としてMiniMagicsおよびFreeCADがあります。
- スキャナーの中には数種類のファイルを出力するものもありますが、弊社が必要とするのは、上顎歯列弓および下顎歯列弓のみです。歯列弓が咬合の位置を確定するので、歯列弓を別々のファイルで保存する必要があります。
- 治療または修正するのが片顎であっても、両顎の歯列弓をスキャンします。片顎に基づいて咬合を復元するとエラーになりがちです。(このアドバイスはPVS印象にも適用されます。)
- 弊社は「閉じたシェル」モデル、「開いたシェル」モデルを両方受け付けます。(「閉じたシェル」および「開いたシェル」とは?3D環境では、3Dモデルは深度が非常に小さい多くの小さな三角形の連続にすぎません(1枚のサランラップのようですが、厚みはありません)。オブジェクトが必要であるため、モデリングおよび3D印刷においてこれが問題となります。そのため、たとえばオブジェクトが水を入れる容器だと仮定した場合、水が漏れる可能性のある穴や場所がないのと同じように、モデルを閉じて「水が漏れない」ようにするため、通常、モデルベースや他の人工面を追加して、スキャンを閉じます。スキャナーのソフトウェアの中にはモデルを自動的に閉じるものもありますが、閉じたフォーマットを作るために特別なステップが必要なものもあります。)
- アライナーが端でフレアしないよう、必ずスキャンで歯肉を3~5 mm以上キャプチャしてください。
- スキャナーに可能な最大の咬合を含めることによって、より正確な咬合スキャンをキャプチャしてください。
- 弊社はスキャナーのソフトウェアに関してサポートを提供できませんが、他の質問があれば、通常どおり、担当者がいつでもお手伝いします。
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