診察予約のヒントとガイドラインについては、以下を参照してください。
概要
各定期診察の予定調整と準備の際に役立つヒントとガイドラインをいくつか挙げます。
以下の短い動画でクリアコレクトの定期診察と修正について説明しています。
患者教育に治療計画の書類を使用する
アライナー輸送箱の中には毎回治療計画が入っています。これには、治療全体における患者の進行、各ステップにおける各歯の動き、および手順実施の説明(IPR、エンゲイジャーの取付け、治療遵守のチェックポイント)が記載されます。
治療計画は医師の確認用に留まりません。各ステップで生じる歯の動きを患者に知らせるのに治療計画をお使いください。患者は進行の確認が楽しみであり、それを望んでいます。このことが良好な治療遵守の継続意欲を高めます。
装着スケジュールを患者と確認する
プ2週間以上(または医師の選択した装着スケジュール期間)装着することを患者に確実に理解してもらいます。患者がこのスケジュールを守らないと進行が遅れます。患者は、よい結果が自身の治療遵守と直接関連することや、治療に伴う不快感や問題がアライナーの1日の装着時間と関連する可能性があることを必ずしも理解しません。
患者の歯に実際に起きていることを患者が理解しやすいように、歯が動く仕組みについて患者に知ってもらいたいと医師が思うこともあるかもしれません。
毎日配信のお知らせメールで患者の進行を追跡する
症例について変更の最新情報を把握しておくために、毎日配信の要約メールを利用することができます。このメールで次のフェーズが発送された日付をお知らせしますので、患者の次回の定期診察をいつにすべきかがわかります。このメールには、症例の受付日、不足項目の有無および未処理の項目も記載されます。
問題に対処する
症例に関する問題のために弊社にご連絡をいただく前に、または症例の修正をご依頼いただく前に、必ず、弊社のトラブルシューティングに記載されている、よくある軽微な問題を解決するためのヒントを確認してください。
簡単なトラブルシューティングのヒントには以下のようなものがあります。
- 動きにくい歯や患者の治療不遵守のため、少し追加で歯の動きを助けるようステップをバックトラッキングしてみます。(バックトラッキングは新しいアライナーの場合に最も有効です。)
- ビスホスホネートや骨芽細胞と破骨細胞の産生に影響を及ぼすような製剤を現在使用しているかどうかを患者に尋ねます。
- アライナーが歯に収まりやすいようにチューイーを使用します。
トラブルシューティングの項にある詳細なリストを参照してください。
各定期診察で確認すべきことのチェックリストは以下のとおりです。
- 患者が正しいアライナーセットを装着していることを確認します。
- 切縁との隙間や、歯とアライナー間のその他のスペースがなく、アライナーがぴったりとフィットしていることを目視で確認します。推奨されている時間アライナーを装着していても切縁との隙間が認められる場合、それは動きが不完全であることを示している可能性があります。解決策についてこちらの記事をご確認ください。
- 患者が問題なくアライナーを取り外せることを確認します。アライナーがまだきつい場合、患者はさらに1、2週間それを装着する必要があるかもしれません。
- アライナーの状態を調べます。依然として初期状態に見える場合、患者が計画どおり装着していなかったことを示している可能性があります。治療不遵守が疑われる場合、患者と一緒にそれに対処してください。
- 歯列を治療計画の現在のステップと比較して、歯が予定どおり動いていることを確認します。
- 治療遵守チェックポイントが治療計画に示されている場合は特に、すべての歯間のコンタクトが弱いことを確認するためにフロスを使用します。強いコンタクトが見つかったら対処します。
- エンゲイジャーが外れておらず良好な状態であることを確認します。
- 次に予定されているアライナーセットがきちんとフィットすることを確認します。
- 治療計画の書類または3D治療計画を参照し、IPRの実施、エンゲイジャーの取付けや取外しなどの予定されている手順を実施します。
- アライナーを再度取り付け、トリムライン近傍の歯肉が白くなっていないか確認します。白い状態は、時に歯肉、小帯周囲に認められることがありますが、元の印象の歪みによって生じることもあります。多くの場合、これらは軽度であり、アライナーの裏を剪刀で少しトリミングすることによって不快感に対処できます。
- アライナーが歯肉から離れている縁や領域が鋭利でないか確認するため、アライナーの縁を指でなぞるのがよいとする臨床医もいます。
- 装着スケジュールを確認し、患者がアライナーを交換する日付および定期診察の来院日を記録します。
患者が次のアライナーに移る準備ができていることを示す指標として重要なことは?
- 現在のアライナー全体が完全にフィットしている
- 患者は現在のアライナーセットの取外し、取付けが容易にできる
- 治療遵守チェックポイントでコンタクトが弱く、スペースが閉じている
- 予定した歯の動きが起こっている
印刷用のこのチェックリストについては、以下に添付した文書をクリックしてください。
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