エンゲージャーの使用ガイドとテクニックに関する情報については、以下をご参照ください:
エンゲージャーの取り付けに関するガイド
- エンゲージャーテンプレートでエンゲージャーがないセクションをトリミングする。
- エッチングの前にエンゲージャーテンプレートを付けてみる。
- エアアブレージョンを使用して表面を処理する。
- テンプレートにあるエンゲージャーの窪みに小さな穴を開ける。
- 治療の後期段階のためにエンゲージャーを処方する。
- エンゲージャーに充填樹脂を使用する。
エンゲージャーテンプレートでエンゲージャーがないセクションをトリミングする。
エンゲージャーテンプレート全体を使用するのではなく、エンゲージャーのないセクションをトリミングすることができます。エンゲージャーは正確に配置されますが、テンプレートの小さな部分を取り除くのが容易になります。
エッチングの前にエンゲージャーテンプレートを付けてみる。
エナメル質の表面をエッチングする前に、テンプレートを付けてみて、エンゲージャーが歯にどのように取り付けられるのか正確に確認します。
エアアブレージョンを使用して表面を処理する。
歯の表面を素早く処理するために、50 ミクロンの酸化アルミニウムを使用するエアアブレージョンを使用することができます。これにより、エッチングの前に歯の表面をきれいにすることができます。その後、20 秒以上エッチングを行います (エアアブレージョンを行った部分のみ)。次に、樹脂製のボンディング材を置き、光重合させます。
テンプレートにあるエンゲージャーの窪みに小さな穴を開ける。
テンプレートにコンポジットを充填する前に、エキスプローラーまたはニードルダイヤモンドバーを使用し、テンプレートにあるエンゲージャーの窪みに小さな穴を開けます。これには、以下のようなメリットがあります。
- 空気を逃がし、気泡の発生を防ぎます
- 表面に残る余分なコンポジットを減らし、仕上げを容易にします
テンプレートを取り付けた後、光重合させる前に、穴から出た余分なコンポジットを拭き取ります。
治療の後期段階のためにエンゲージャーを処方する。
重度の不正咬合を治療するためには、多くの場合、拡大/IPR を行うほか、エンゲージャーを配置しやすいように歯の位置をある程度改善する必要があります。ケースの提出時または、治療セットアップの変更を要求する際に、治療の後期段階でエンゲージャーを配置するよう処方することができます。これにより、ある程度の改善が行われた後にエンゲージャーを配置することができます。
エンゲージャーに充填樹脂を使用する。
エンゲージャーは時間とともに摩耗し、交換が必要となる場合があります。未充填の場合よりも耐摩耗性に優れた充填樹脂を使用することで、これを避けることができます。
エンゲージャーテンプレートに関するガイド
エンゲージャーがしっかりと取り付けられていることを確認する。
アライナーとエンゲージャーの位置を合わせるため、接着前にエンゲージャーテンプレートがしっかりと取り付けられていることを確認します。
患者に 2 日ほどエンゲージャーテンプレートを装着させる。
エンゲージャーテンプレートの取り付けが難しく、エンゲージャーを正確に配置できないことがあります。そこで、患者にエンゲージャーテンプレートを渡し、エンゲージャーを配置する予約日の 1 〜 2 日前から (アライナーの代わりに) テンプレートを装着するように指示する方法があります。エンゲージャーを配置する予約来院時には、エンゲージャーテンプレートがしっかりと取り付けられており、エンゲージャーを正確に配置することができます。
ワセリンまたは鉱油を使用する。
特に、複数のエンゲージャーを配置する場合や、アーチの両側を別々に接着する場合、エンゲージャーテンプレートを取り外すのが難しい場合があります。ワセリンや鉱油を塗布することで、エンゲージャーからテンプレートを取り外しやすくなります。これは、エンゲージャーの配置時には、ベストプラクティスとして推奨されます。
エンゲージャーを近心-遠心に分割する。
エンゲージャーの配置後にエンゲージャーテンプレートを取り外すのは難しい場合があります。エンゲージャーが適切に接着されている場合、エンゲージャーテンプレートは歯の周囲に密着するようになっているため、接着を損なったり、エンゲージャーを傷つけずに取り外すことは困難です。エンゲージャーを近心-遠心に分割し、ミディアムグリットダイヤモンドバーを使用して、臼歯部の中央窩に沿って数か所を薄く削ると、テンプレートを取り外しやすくなります。
エンゲージャーの取り外しに関するガイド
金属性の器具を使用して、コンポジットレジンが残っている場所を示す。
エンゲージャー全体が確実に取り外されていることを確認するのが難しい場合があります。通常、金属性の器具を使用して、コンポジットレジンが残っている場所を示すことができます。
ボンド/ブラケット取り外し用のプライヤーを使用する。
エンゲージャーの取り外し時にエナメル質が除去されない様にするため、ボンド/ブラケット取り外し用のプライヤーを使用することができます。
480.1020_jp_01
コメント
0件のコメント
サインインしてコメントを残してください。