極度の叢生

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定義

歯の叢生とは、正常な永久歯が生えるスペースが十分でない状態を指します。

原因

不正咬合の原因としては、歯の大きさや形、歯列アーチの形状、骨格成分の関係、患者自身の有害な習慣など、さまざまなものが考えられます。 

患者の不正咬合の原因を特定することは、適切な診断や治療計画、および良好な予後を実現するために不可欠です。

叢生の原因には、過剰歯、欠損歯、埋伏歯、歯の異常形態などがあります。

不正咬合をテーマにした動画を「歯科矯正の基本」シリーズで紹介していますのでご覧ください。

解決方法

最もシンプルな方法は、「必要な場合のみ」にチェックを入れ、当社の歯科技工士の提案を聞くことです。

ただし、患者の治療について具体的な希望がある場合は、症例提出の際にお知らせください。ClearCorrectでは、医師が主導権を持っています。当社は、医師が処方した治療を可能な限り実行できるように、クリアアライナーを最大限にカスタマイズします。フォームに選択肢がない場合は、「追加の指示」欄に特別な指示を自由に記入してください。

重度の叢生がある患者には、通常、複数の技法を組み合わせて使用するのが適しています。たとえば、前方傾斜と拡大では、どちらかの技法を単独で使うよりも、一緒に使う方が予測しやすくなります。

しかし、叢生があまりひどくない場合は、4つのオプション(前方傾斜、拡大、遠心移動、IPR)のうち1つだけで目標を達成できる場合があります。




前方傾斜、拡大、遠心移動、IPRなど、叢生の症例を処方するためのテクニック

以下は、叢生の症例に使用される4つの主要な技法と、それぞれの技法を使用することが推奨される場合です。

前方傾斜

前方傾斜に適した患者候補者

歯の前方傾斜は、患者の唇や横顔をふっくらとさせるのに有効な方法です。唇が少し垂れ下がってている高齢の患者にお勧めです。また、横顔が平坦な方にも好ましい場合があります。

前方傾斜が必要かどうかは、笑顔ではない横顔の写真に鼻先から顎先まで線を引いて確認します。理想的な横顔は、上唇が線にほぼ接し、下唇がわずかに重なっている状態です。

両唇が線から大幅に後ろ側にある場合、前方傾斜が有効なことがあります。両唇が線から大きくはみ出ている場合は、歯を舌側移動することで患者の横顔が改善される場合があります。(舌側移動は標準のオプションではありませんが、「追加の指示」欄から依頼することができます)

拡大

満面の笑顔

拡大は、スペースを作るために使用される最も一般的な方法です。患者が笑顔になったときに、臼歯部と頬の間のスペースが視認できる場合に使用します。より多くの歯が見える満面の笑顔は、患者を「明るい印象にする」ことができます。ジュリア・ロバーツやアン・ハサウェイを思い浮かべてみてください。

遠心移動

当社では、多くの場合、クラスI咬合を達成し、患者の咀嚼機能を改善するために、前歯や小臼歯を1~3 mmほど遠心移動することを推奨しています。臼歯は平行移動させるのが非常に困難なため、臼歯の遠心移動はお勧めしていません。遠心移動と近心移動を1象限あたり4 mm未満にすることで、移動はより予測しやすくなり、他の歯との干渉の可能性が低下します。もちろん、4 mmを超える移動を試みる場合は、「追加の指示」欄でいつでもご依頼いただけます。

IPR

当社では、可能な限りIPR(隣接面削合)を避けたいと考えています。しかし、重度の叢生歯を移動させるスペースを確保するためにIPRが必要になることもあります。また、IPRは、現在の歯の位置を維持したまま、回転させて歯並びを整えるだけで、症例を短時間で治療することも可能にします。

通常、当社では、両アーチのアライメントを行い、適切なオーバージェットを得るために片側のアーチの歯の幅を小さくする必要がある場合に、IPRをお勧めしています。このような場合、IPRは通常、片側のアーチにのみ実施する必要があります。

また、小臼歯や犬歯をクラスIの関係にする場合や、正中線のずれを矯正する場合にもIPRを使用することができます。

取扱医師は、より多くの患者を治療していく中で、最も効果的な技法が感覚的にわかるようになってきます。コメント、推奨される技法やヒントがありましたら、support@clearcorrect.comまでメールでお知らせください。


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