歯科補綴物やインプラント(クラウン、ブリッジ、義歯、インプラントなど)の治療を行う臨床医には、クリアアライナーを用いた矯正治療に関する高度な専門知識が必要となります。
下記の状態はクリアアライナーで治療可能ですが、治療がより複雑になる場合があります。これらの状態をお持ちの患者を治療する場合は、必ず処方箋にその旨を記入してください。
複雑さが増す理由として、以下が挙げられます。
- クラウンは通常、エンゲージャーを保持することができません。
- ブリッジはアンダーカットを形成するため、過剰な保持力によってアライナーの着脱が困難になることがあります。
- 義歯は、反対側のアーチに一致するように設計されています。歯を移動させると、ほぼ確実に義歯を交換するか、調整する必要性が出てきます。
- 部分義歯は、ほとんどの場合、交換する必要があります。部分義歯が使用されているアーチ内で歯を移動させると、義歯がフィットしなくなる場合があるためです。部分義歯の患者の治療を進めたい場合は、部分義歯のない状態で印象や口腔内スキャンをとる必要があります。治療中は、移動の妨げになる可能性があるため、部分義歯を装着しないことをお勧めします。
- インプラントは骨と融合されているため、移動できません。処方箋にすべてのインプラントが記載されていることを確認し、インプラントを危険にさらす歯の移動がないようにします。
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