3Dセットアップの用途としてよくあるもののいくつかを以下に挙げます。
- 治療目標と治療により得られる可能性のある結果を患者に示す(治療開始時や治療中、治療不遵守が疑われる場合)
- 治療経過をモニタリングする
- 以下の位置を確認する
- エンゲイジャーの取付け
- IPRの実施
- 治療遵守チェックポイント
- 治療終了時に臨床写真と比較し、医師と患者が納得して治療を終えるかどうか決める
3Dセットアップの右側に症例に関する基本情報が表示されます。
- 患者の氏名
- 治療担当医師
- 症例番号
- 3Dセットアップの作成日
- 3Dセットアップの版番号

「スタート」位置にある時、以下のような症例の情報の概要が表示されます。
- 症例全体のIPR回数
- 症例全体のエンゲージャー数
- 装着スケジュール
- 合計ステップ数
- 症例の推定期間
- 治療プランのクイックガイド

3Dセットアップのステップを進めると、画面右の情報が変わり、個々のステップで実施すべき処置が表示されます。必要な処置がなければ、装着期間の指示が表示されます。
どのステップを表示中でも、ナビゲート方法のガイドは常に表示されています。

3Dセットアップの共有
症例ページの「ACTION NEEDED(アクションが必要です)」タブの治療構成で、患者のファーストネーム(名)を非表示にした共有バージョンへのリンクも利用可能です。「Show patient link(患者にリンクを提示)」をクリックし、表示されるURLをコピーします。これを患者や同僚と共有するため、電子メールまたはテキストメッセージに貼り付けることができます。


3Dセットアップの表示
医師の確認に向けて3Dセットアップの準備ができたら、医師用ポータルのManage Orders(ケースの詳細)ページに3Dセットアップが表示されます。承認待ちの症例のみを表示するには、「Category(カテゴリー)」のドロップダウンメニューから「Setup Awaiting Approval(セットアップが承認待ちです)」を選択します。
症例のページを表示するには、一覧で症例をクリックします。

3Dセットアップは症例ページの左上の「Action needed(アクションが必要です)」タブにあります。3Dセットアップの画像をクリックすると、ウェブブラウザウインドウに3Dセットアップが開きます。

ほとんどの共通のビューでショートカットが利用可能です:上顎咬合、下顎咬合、右側、正面および左側。いずれかのアングルから歯を見るため、クリックとドラッグによってセットアップを回転させることもできます。

ステップ間を移動するには以下の方法が可能です。
- スライダーをドラッグする
- ステップ上でクリックする
- 戻る矢印と進む矢印をクリックする
- 最初から最後までセットアップをアニメーションにするには再生ボタンをクリックする
- 治療前後のビューをすばやく切り替えるには、治療開始時点で戻る矢印をクリックするか、治療終了時点で進む矢印をクリックします

症例がIPRやエンゲイジャーを含む場合、3Dセットアップの左上の「IPR」ボタンや「ENGAGERS(エンゲイジャー)」ボタンをクリックすると表示または非表示にできます。エンゲイジャーは、最初に取り付ける場合には濃い青緑色、その後のステップでは薄い青緑色で表示されます。IPRはピンク色の円錐形、治療遵守チェックポイントはグレーで表示されます。

3Dセットアップの評価
- 技工士からの連絡を確認する
- 咬合の設定を評価する。咬合は正しく設定されているか?
- 治療計画を確認し、治療構成と比較する
弊社は治療構成を評価するのに3つの基本ステップを提案します。これらは弊社の推奨事項にすぎず、医師はご自身が望む別の方法をとっていただいて構いません。個々の患者用に理想的な治療計画を個別に作成するため、必要な対応を行うのは医師の責任であることに留意してください。
1. 技工士からの連絡を確認する
技工士から何らかの対応の依頼があれば、その対応を行います。技工士から何も指示がなければ、3Dセットアップの画像をクリックして表示します。

2. 咬合の設定を評価する。咬合は正しく設定されているか?
ソフトウェアが提出したデータに基づいて作成されていることを確認します。3Dセットアップのタイムラインを開始位置にし、モデルを傾けて上下顎切歯間の空隙を確認します。このビューを患者の写真および記録と比較すると、モデルの咬合採得が不適切であることがわかることが多いです。

正面、右側、左側を見て比較し、以下が3Dセットアップで正しく設定されていることを確認します。
- オーバージェット
- オーバーバイト
- 咬頭嵌合
- 正中線

不一致がある場合、正しく咬合が設定されている3Dセットアップが得られるまで先に進まないでください。
3. 治療計画を確認し、3Dセットアップと比較する
3Dセットアップを評価する際に、よろしければ以下の点についてご確認、ご検討ください。
- …に関する患者の主たる心配と期待が反映されているか?
- …に関する治療目標が反映されているか?

- 最終結果に納得するか?
- 動きの量はアライナーの数から予測できると考えるか?
- IPRの時期と回数は適切か。
- エンゲイジャーの枚数と位置は適切か。
- 異なる動きのアニメーション/順序は許容可能か? 例:最初に回転、次に圧下。
- 適応症例かか?
3Dセットアップの承認または非承認
3Dセットアップを確認した後、ブラウザウインドウを閉じ、症例ページに戻ります。次に以下のオプションのいずれかを選択します。
- 3Dセットアップを承認して症例を開始する-「APPROVE(承認)」をクリックします

- 3Dセットアップを承認しない-「DISAPPROVE(承認しない)」をクリックして以下を行います
- 変更を求める:治療プランが適切でない場合や歯の動かしかたを変更したい場合は、ご希望を細かくご記入ください。弊社の技工士ができる限りご要望の変更に応え、承認をいただくため数日以内に新たな3Dセットアップをアップロードします。

- 新規の印象またはスキャンを提出する:かなりの時間が経過していると、新規の印象またはスキャンを提出したいと思う場合があります。可能な限り最新のスキャンまたは印象を提供していただくことによって、3Dセットアップが確実により的確なものとなります。

- 症例をキャンセルする:患者が治療を続けないと決めた場合や、医師が症例をこれ以上前に進めないと決めた場合。

3Dセットアップを不承認にする際、技工士に詳細情報を提供していただくと、問題の実態と希望の変更内容が伝わり、3Dセットアップの再製作期間が短縮され、早めにご確認いただけるようになります。
変更する際は、以下の点に留意してください。
- 正確かつ明確にしてください
- 基準点をお知らせください。(3Dセットアップを見ているアングル)
- 3Dセットアップの好ましくない点や変更を希望する点を箇条書きにしてください

3Dセットアップを確認し納得したら、「APPROVE(承認)」をクリックします。次に支払オプションが表示されます。すべて確認したら、「送信」をクリックします。クリアコレクトがアライナーの製造を開始します。

技工士からのご連絡
3Dセットアップに関して技工士から確認させていただく場合がございます。下記事項は、頻繁に確認。
- 症例の種類に関するもの
- 医師の処方に関するもの
- 印象の品質に関するもの
- 記録/資料に関する質問
連絡の中には、技工士が治療構成を提示する前に回答が必要なものもありますし、場合によって回答を必要としない連絡やコメントもあります。技工士は通常、指示や、症例を前に進めるために何かが必要かどうかを、きわめて明確に示します。サポートが必要な場合はいつでも、知識豊富な取扱医師サービス担当者に連絡してサポートを求めることができます。

技工士からの連絡が印象に関するものである場合や、元の印象やスキャンを確認したい場合は、症例ページの「DOCUMENTS(文書)」セクションで閲覧可能です。 (当該症例のインボイス、写真および治療処方箋にアクセスする場合も同様です。)

IPR、エンゲイジャーと治療構成
クリアコレクトの役割は、医師が患者のために望む治療構成を医師が作成するのを支援することです。弊社は患者の治療の進路について推奨事項を提供することができますが、その推奨事項は絶対ではありません。個々の患者用に理想的な治療計画を個別に作成するため、必要な変更を行うのは医師の責任です。
弊社は、医師の明細に基づいて、IPR(どの歯を、いつどのように、IPRを実施しない、拡大、一部IPRを実施する、一部拡大を実施する等)またはエンゲイジャーに関連するすべての設定を調整することができます。
症例提出時または治療構成確認時に、弊社にご希望をお知らせいただければ結構です。
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