初回診察 - 記録の収集

ClearCorrect治療の症例を開始する最初のステップは患者の記録の収集です。患者の初回診察の際に記録を収集します。

記録の収集や初回診察については、以下を参照してください。



同意説明文書と契約書

弊社では、医師の最初の行動として、患者とともに同意説明文書と契約書を確認し、一緒に署名していただくことを推奨しています。この例は、アライナー矯正治療に伴う潜在的なリスクに加え、治療中に生じる可能性のあるさまざまな問題に対して、患者に心構えをしてもらうために提供されます。同意説明文書と契約書は、患者が治療を受けることに同意し、治療に関連するリスクを理解していることを証する、医師であるお客様と患者の間の法的合意です。弊社は弊社の記録用にこのフォームのコピーを要求しませんが、これを後日の参照用に患者の記録と一緒に保管することを推奨します。同意説明文書と契約書は、あくまでもサンプル文書として提供されているものです。患者に提供する前に、ご自身の地域の法律や規制に基づきカスタマイズしてください。

Patient_Consent_Form__1_.png




患者教育

患者を教育することは、アライナー矯正治療で好ましい結果を得るための鍵です。この初回診察で患者の教育に時間をとることが重要です。 

治療上特定の重要な局面で医師が患者を教育したことの確認として役立つ追加の契約書を作成する医師もいます。追加のフォームや契約書の使用は医師の裁量に任せられますが、弊社はこれを奨励します。以下は、歯科医院で使用される2つのフォームの例です。 

  • 患者の治療が一時停止された際の「保留フォーム」 
  • 治療が終了した時点で、患者が治療に満足していることを確認する「患者満足度フォーム」 



ドクターポータルのダイナミックプレスクリプション書式

ClearCorrectドクターポータルの強化されたダイナミック処方箋フォームは、医師を最適な治療プロトコルに導くと同時に、高度なカスタマイズオプションを提供します。シンプルな症例向けのシンプルな処方および複雑な症例向けの高度な治療選択という2つの経路があります。注文を作成する際には、ドクターポータルの処方箋フォームに記入します。

iPad_Pro_Dr_Portal_v3_copy.jpg




提出前ワークシート

診察で患者と一緒に座っている際に弊社の提出前ワークシートを活用することを好む医師もいます。提出前ワークシートを使って、患者と一緒にいる間に、症例提出に必要な情報を収集できます。弊社では提出前ワークシートを症例の提出として受け付けていませんが(すべての症例はオンラインで提出してください)、これは医師が初回診察で情報を収集するのに有用なツールになることがあります。

Pre-submission_worksheet__1_.png




口腔内スキャンまたはPVS印象

弊社が製作するアライナーはオーダーメイドの装置です。弊社は、症例提出の際に医師に送付が求められる口腔内スキャンまたはPVS印象から製作した一連のモデルに基づき、患者にフィットする専用のアライナーを製作します。

口腔内スキャンが最も有用ですが、PVS印象は何年も前から業界標準となっており、引き続き十分に機能します。

注:弊社では、シリコンベースの印象材(PVS、VPS、ポリエーテル材を含む)のみを受け付けています。 




口腔内スキャン

望ましいのは口腔内スキャンです。弊社では、Virtuo VivoCERECTRIOS3M True DefinitionLythosCarestreamiTeroを含む(ただしこれらに限定されない)現在上市されているほとんどの口腔内スキャナーによるスキャンを受け付けています。

症例についてスキャンを提出する場合は、治療するのが片顎の歯列弓であっても、上顎歯列弓と下顎歯列弓の両方のスキャンが必要です。片顎の歯列弓の症例になぜ両顎の印象が必要なのでしょうか?

IOs_Icon__1_.png

 

また、スキャンは咬合状態である必要があります。3Dビューワーで開いたとき、以下の画像同様、患者の咬み合わせのように咬合して見えれば、スキャンが正しく位置づけられていることがわかります。

Both_Arches__1_.png




PVS印象

口腔内スキャナーをお持ちでないか、PVS印象の採得がお好みである場合は、それらも受け付けます。スキャンの場合と同じく、治療するのが片顎の歯列弓であっても、上顎と下顎の両方の印象が必要です。

咬合採得は任意です。咬合採得が有益である数少ない状況が今なおあるかもしれませんが(たとえば、患者が臼歯部開咬または下顎非対称の場合)、ほとんどの場合咬合採得は現在症例の提出に必要ありません。

印象採得には、金属トレーまたはメッシュトレー以外であれば、ほぼどのような種類でもお好きなトレーをご使用いただけます。弊社は印象を返却しませんので、使い捨てトレーの使用が最適です。トレーは、すべての歯にフィットする適切なサイズであること、歯肉縁の頂点から4 mmを超えて周辺歯肉を覆っていること、および最後方歯遠心の向こう側まで達していることを確認してください。

PVS材またはVPS材が最適です。ポリエーテル(インプレガム)は歯肉線の詳細が得られれば有効です。弊社の経験では、Sultan Genie™ VPSおよびPremium Dental VPS印象材が使いやすく、均一性の高い結果が得られます。他のポリビニルまたはポリエーテル印象材がお好きな場合は、それらを継続してご使用いただいて構いません。

アルギン酸塩は乾燥し、歪みが生じるため、受け付けておりません。石膏模型も受け付けておりません。詳細については、こちらで印象材に関する記事をご確認ください。 

弊社では、最適な結果を求めて印象採得1回法を推奨していますが、印象採得2回法も受け付けております。




写真

弊社が提出をお願いしている最後の記録は写真です。写真は、弊社が医師の処方を理解し、医師の指示を解釈する手段として利用します。 症例の提出時に手元に写真がない場合は、後で症例ページにアップロードすることもできます。ただし、必要な記録が揃うまで症例の処理を開始できないため、あまり時間を空けないようにしてください。

8つの特定の角度から撮った写真が必要となります。

Photo_Template_Images__1_.png

写真は、ドクターポータルで症例を提出する際に、デジタルファイルとしてアップロードする必要がありますが、ClearCorrect Sync携帯アプリを使用することもできます。携帯/タブレット用のアプリケーションであるClearCorrect Syncを使用することで、患者の症例提出用写真を撮影、編集し、ドクターポータルに迅速に、直接アップロードすることができます。最も重要なのは、8つのすべての角度から撮影された、クリアで十分に照明されている写真を用意することです。

Photo_Template_Images__2_.png




8つの角度

提出が必要な8つの異なる角度の写真は以下のとおりです。これらの写真は、弊社ができる限り優れたアライナーを製造するのに役立ちます。

  • 正面観(笑顔でない)
  • 正面観(笑顔)
  • 側方面観(笑顔でない)
  • 咬合前歯部頬側面観
  • 咬合右側頬側面観
  • 咬合左側頬側面観
  • 上顎咬合面観
  • 下顎咬合面観

入力可能な写真テンプレートについてはこちらをクリックしてください。

臨床写真の詳細については、記事全体を確認するか、写真およびX線の撮影方法に関するこちらの動画を視聴してください。




X線画像(任意)

X線画像の提出もお勧めしていますが、X線画像が提出されない場合でも症例が保留になることはありません。骨性癒着歯や癒合歯、修復、インプラントなど、X線画像で確認されるような状態については処方箋でお知らせいただくこともできますが、特にX線画像に関しては、古いことわざ「百聞は一見にしかず」がよく当てはまります。X線画像があることで、医師が治療で達成しようとしていることをより理解しやすくなります。

パノラマX線画像、全顎撮影のいずれも受け付けております。

4405475064343_07.gif

480.1382_ja_01
この記事は役に立ちましたか?
59人中57人がこの記事が役に立ったと言っています

コメント

0件のコメント

サインインしてコメントを残してください。

さらにご質問がおありですか?
リクエストを送信
気に入ったらシェアしてください。