症例の終了とリテーナー-よくある質問

ボックスとリテーナーの仕上げに関する一般的な情報については、以下を参照してください。

ノート: クリアコレクトは医療機器製造業者です。治療法の選択および症例の診断はすべて、処方する医師の責任です。上記の質問への回答は、クリアコレクトのクリニカルアドバイザーであるKen Fischer博士(口腔外科医)によるものです。


リテーナーに関する一般的な質問


リテーナーの装着に関する質問


固定式リテーナーに関する質問


症例の終了に関する質問


リテーナーに関する一般的な質問



追加のアライナー、チェーン、エラスティック、または固定式、全顎もしくは部分矯正装置を依頼するのに必要なパラメータについて助言していただけますか?

治療が医師の処方または意図どおりに進行していない場合はいつでも、また進行していない原因が適切な分析によって明示された後、治療を適切な方向に改めるため、追加のアライナーやその他の適切な治療補助装置を依頼していただけます。使用する補助装置の選択は、医師のトレーニングおよび経験に基づき患者に最も有効であると医師が考えることに従って、医師が決定します。

各定期診察時、治療について綿密にモニタリングする必要があります。追加のアライナーが必要である、または治療を修正する必要があると思われる場合、治療が進路から外れた原因である可能性があるものを突き止めるのに役立つガイドとして治療計画を使うことができます。例えば、歯の現在の位置を、治療計画に従ってあるべき位置(患者が達成したステップに基づく)と比較することによって、どこで予定した⻭の動きの一部が起こらなかったのかわかる可能性が高くなります。予定した歯の動きが起こらなかった場合は常に、歯の移動先のスペースが十分でないか、歯を動かす方向への必要な圧力が十分でないかのいずれかになります。

歯の動きが不十分である(挺出または回転されていない等)ことがわかったら、問題の分析に基づいた解決策を得るために、弊社のヘルプセンターをご確認ください。




長期間維持できるように、最終的なリテーナーはアライナーとは異なるように作られていますか?

クリアコレクトは、リテーナーを、アライナーと同じ高品質の熱可塑性樹脂で製作します。最終的には、熱可塑性材料はすべて時間とともに緩みます。咬合力、患者の手入れ、およびアライナーまたはリテーナー用に選択された材料のすべてが、耐久期間に影響を及ぼす可能性があります。クリアコレクトは長期間最適なフィットを維持できる最適の材料を提供しますが、熱成形された器具はすべて最終的には取替が必要になります。弊社は、透明リテーナーを6ヵ月ごとに新しいペアに取り換えることを推奨します。




クリアアライナー初心者です。リテーナーが、歯を動かすアライナーと同様にフィットするかどうか知りたいです。

はい。リテーナーは、歯を動かす作用のあるアライナー同様、最初はきつくフィットするはずですが、時間が経つにつれて最終的には緩みます。




患者は最後のアライナーをリテーナーとして使用できますか?

いいえ。アライナーは動きを実現することに限って設計されています。治療用アライナーの装着を延長すると、専用に設計されたリテーナーと比べて急速に保持力が失われます。




ケースの延長オプションにリテーナーは含まれますか?

いいえ。リテーナーは含まれません。


リテーナーの装着に関する質問



リテーナーの依頼に最適なのはいつですか?

リテーナーのオーダーに最適な時点は、医師の目標および患者の好みが決着し、両方が達成されてすぐです。




患者はどのくらいリテーナーを装着しますか? 1日22時間以上ですか? 夜だけの装着はいつからになりますか? 症例の終了後どのくらいアライナーを装着すべきですか?

患者がリテーナーを装着する必要がある期間は、医師が作成した保定プロトコルによって決まります。この決定をする際、医師は、行った治療の種類、達成された困難な動き、患者の治療遵守を他の要素とともに比較検討します。リテーナーと保定に関する詳細情報は弊社ヘルプセンターのこちらのテーマの記事を参照してください。




各リテーナーは1日22時間毎日装着してどのくらいもちますか?

リテーナーの耐久期間は、患者がリテーナーをどのように手入れするか、どのくらいの頻度と強さで材料を噛んでいるか、どれだけきちんと洗浄しているか、どの程度慎重に取付け、取外しを行うか等によっておおかた決まります。先に述べたとおり、患者が約6ヵ月装着したら新しいリテーナーをオーダーすることが推奨されます。

正しい装着の手順およびクリアコレクトアライナーのお手入れについてはこちらでご覧いただけます。


固定式リテーナーに関する質問



固定式リテーナーの使用はどのような場合に認められますか?

固定式リテーナーは治療中に大きく回転させた歯を保定するのに、また患者がそれを強固に望んだ場合に有効です。また、舌突出癖を認める患者や、リテーナーの装着がうまくいかず後戻りの可能性の高い患者に固定式リテーナーを検討したいと医師が思う場合もあります。




下顎固定式リテーナーを希望する患者がいます。このサービスを提供していますか? 提供していない場合、このサービスを患者に提供するためにどのようなことが推奨されますか?

医院内で行う手技として、接着型の固定式舌側リテーナーを取り付ける医師もいます。医師のためにワイヤーを加工するラボもありますが、それでも医師またはスタッフが医院で接着する必要があります。弊社は現時点でこのオプション用の材料を提供しません。




患者が可撤式リテーナーを使用する場合、固定式舌側リテーナーを使用する必要がありますか?

いいえ。全くありません。




固定式舌側リテーナーには何を使用すべきですか?

固定式リテーナーに使用するワイヤーの種類は、医師の嗜好および経験に基づいて医師が決定します。.032等のシングルラウンドワイヤーを好む医師もいます。これは配列された前歯の舌側に正確にフィットするよう沿わせるもので、端を犬歯に直接接着します。選択した歯の舌側に用いる「ブレード」または「ツイスト」ワイヤーを使用する医師もいますが、これらのワイヤーは個々の歯に接着する必要があります。




咬合を保つよう上顎固定式リテーナーを取り付けた後、臼歯部のコンタクトがないことに対応する必要がある場合どうしたらよいですか?

上顎固定式リテーナーが咬合に干渉し、臼歯部のコンタクトを妨げる場合は使用すべきではありません。




8番9番間に正中離開(空隙)を認める患者に問題があります。8番9番間に固定式舌側ワイヤーリテーナー1x1を取り付けたいと思います。こうすると、貴社からの最終的なリテーナーがフィットしません。そのため、リテーナーを自身で製作することになり、提供されたものを使用しないことになります。このことに関して何か方法はありますか?

提供するクリアコレクトリテーナーを患者が常時装着している限り、正中離開は再度離開しないはずです。装着時間を就寝時のみなど短くし始める際に、8番9番間に少量の接着材を付けるだけでそれまでどおりリテーナーがフィットするようになります。


症例の終了に関する質問



望ましい終了の基準は何ですか?

医師と患者の目標、すなわち治療の予想がすべて達成された時に「望ましい終了」と評価するのが最良です。他に、すべての治療およびすべて症例に適用される「望ましい終了」の定義はありません。




症例の終了近く、残りのアライナーが1、2個になった時、トラッキングが完全でないことに気がつくことがあります。おそらくIPRが不十分か、患者が指示通りアライナーを装着していない可能性があります。この理由について他に何かアドバイスはありますか?

不完全なトラッキングは確かに、言及されている2つの要素のうちいずれかまたは両方に起因する可能性があります。最初にすべきことは、さらに1、2週間、最後のアライナーを患者に装着してもらうことです。患者が正しく指示を守れば、良好なフィットが再度得られるはずです。そうならない場合、いくつか選択肢があります。

  • 最後のアライナーの複製を依頼できます(新しいセットを再度装着するとこれらの最後の動きが完了する可能性があります)
  • 強いコンタクトがないか確認し、あれば対処して最後のアライナーの装着を延長するか、その複製を依頼します
  • まだ少し回転が必要であれば、該当する場合現在のアライナーまたは複製を使用して最後のステップにディンプルを追加することもできます。
  • 症例の終了時に修正しなくてもいいようにすることができるオーバーコレクションまたはデジタルパワーチェーンを依頼することができます。(ただし、これらの設定変更を治療の開始時に依頼されても、患者の治療不遵守や困難な動きの場合は、依然として修正が必要になる可能性があることをご承知おきください。)
  • また、ご要望であれば、修正も可能です。



おそらく咬合に基づくオープンコンタクトがあるように思われます。症例終了後どの程度の修正が予想されますか?

まず、オープンコンタクトが元の治療計画で承認されたもの以上かどうか判断します。オープンコンタクトが治療計画で承認された咬合と一致しているか、それとも治療中の不完全なトラッキングのためにそうなっているのかを判断します。咬合での軽微なオープンコンタクトは、そうする自由が与えられればコンタクトに「落ち着く」可能性が最も高いです。これにはHawleyタイプのリテーナーが必要です。オープンコンタクトが顕著な場合、すべてを「整える」ためデジタルパワーチェーンを依頼する修正をいつでも提出できます。




リテーナーの注文後に患者が修正を希望する場合どうすればよいですか?

リテーナーの注文後でも、すべてのプランにてFLEX価格で追加の修正を行うことができます。ポータルサイトの「ケースの詳細」ページにて「修正(Revision)」ボタンが表示されます。追加内容はFLEX価格にてご利用いただけます。




前に計画するか治療中期に修正すれば、治療終了時の修正を回避できますか?

治療中期に修正を行っても、必ずしも治療終了時の修正の必要を避けられるとは限りません。患者の治療不遵守によって、リテーナー送付前に追加の修正が必要な場合があります。治療終了時の修正を回避するため、治療期間中、極度の回転等困難な歯の動きには慎重なモニタリングと注意を要します。治療終了時の修正を回避する最善の方法は、患者に最大限の治療遵守を求めることです。




治療の終了時、追加で修正が必要な場合、もしくは、ケースに含まれるすべての修正回数の上限に達した場合、続けて治療を行うことはできますか?

はい。選択した治療プランの「治療期間」または、使用可能な「修正回数」が満たされている場合でも、対象ケースの治療期間の延長や修正回数を追加してご利用いただけます。ポータルサイトの「ケースの詳細」ページにて「修正(Revision)」ボタンが表示されます。追加内容はFLEX価格にてご利用いただけます。




萌出/挺出予定の歯を予定どおりにすることが難しいです。

完全萌出歯の挺出はクリアアライナーを使ってうまくやり遂げることが難しい歯の動きの一つであり、水平のエンゲイジャーの使用が必要です。歯の萌出が予測される、または歯の挺出が予定される場合は常に、萌出または挺出が可能な十分なスペースがあることを確実にしてください。挺出に関する詳細なヘルプについては、補助装置による挺出に関する記事をご確認ください。




開咬の改善に問題があります。エンゲイジャーを使用しても、側切歯の開咬を改善するのが困難です。スペースは十分です。現在のエンゲイジャーを取り外し、再スキャンし、再治療する必要がありますか?

最初に、側切歯と隣接歯間にコンタクトがないことを確認してください。再スキャンは可能ですが、再スキャンの前にエンゲイジャーを取り外してください。ボタンおよびエラスティック手技をヘルプセンターのこのテーマの記事に記載されているとおりに使用することを検討してください。これは動きにくい側切歯を適切に動かすのに効果的な補助装置です。開咬に関する詳細情報については、以下の記事をご確認ください。




時に、症例を終了するための少しの回転が難しく、行き詰まります。この状況に対してアドバイスはありますか?

下顎切歯が配列の最後になる理由として最もよくあるのは通常、やはり切歯が回転するスペースの不足です。この場合、IPRを実施するか、ディンプルを追加するか、修正を提出してください。あるいは、歯を回転させるために、Hawleyタイプのリテーナーまたは部分的固定装置の使用を検討してください。




回転を終了するのが難しいです。もう少しIPRが必要かどうか評価しますが、回転はクリアアライナーでは難しい/予測できない動きです。犬歯のように歯根が長い場合は特にそう思います。捻転歯の線角を押すよう貴社が加工している内部の「ポジ」は、単独でエンゲイジャーより役立ちますか?

クリアコレクトは、有効な回転を促進するため捻転歯に対してさまざまな方向の圧力をかけますが、エンゲイジャーの使用が回転を達成する最もよい方法です。

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