挺出に関する情報は、以下を参照してください。
定義
補助装置による挺出は、希望通りに萌出していない歯を挺出し、審美的に整った笑顔を作るために用いられる技術です。挺出は、クリアアライナーで達成するのが難しい動きの1つです。
症例で発生していない挺出は、患者の治療がトラッキングしない原因の1つになりえるため、注意深く観察することが重要です。
特発性圧下
上顎側切歯の片方または両方が特発的に圧下されることは、よく見られる「トラッキングしていない」状態です。この現象の実際の原因は不明ですが、側歯が歯槽骨の中に「押し込まれて」しまうというのが有力な説です。周囲の歯からの圧力により、側歯が圧下されることが原因の場合もあります。本来の治療目標に到達するためには、圧下された歯を挺出する必要があります。エンゲージャー(やアタッチメント)があっても、圧下現象を防ぐことはできません。
用途
補助装置による挺出は、以下のような場合に使用できます。
- 歯が希望通りに萌出していない
- 上記の圧下現象が発生した
常に、患者はアライナー(およびエラスティック)を1日22時間以上装着する必要があります。そうしなければ、処置は効果を発揮しません。
補助装置による歯の挺出方法
必要な器具
補助装置を使用して歯を挺出するには、以下の手順を実行します。
1. アライナーがボタンに干渉しないように、パンチプライヤーで顔側や舌側のカットアウトを入れます。
2. 歯の顔側および舌側の歯肉近くにブラケットまたはボタンを接着します。
注:両方のボタンをアライナーではなく歯に取り付けます。
3. 加工したアライナーを装着した後、スモールサイズのエラスティックを舌側ボタンから顔側ボタンへ伸ばし、アライナーに掛けます。
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