臨床歯冠長が短い歯

臨床歯冠長が短い歯に関する情報は、以下を参照してください。




定義

臨床歯冠長が短い歯とは、健全な対向する平行壁が2 mm未満の歯と定義されます。簡単に言うと、歯肉からあまり突出していない歯冠のことです。医師が直接観察できる歯の見える部分のことを「臨床歯冠」といいます。 

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原因

臨床歯冠が短い歯の一般的な原因には、以下のようなものがあります。

  • 病気(う蝕、侵食、歯の奇形)
  • 外傷(破折歯、咬耗)
  • 医原性(過剰な歯の縮小、大きな歯内アクセス用開口部)
  • 萌出不調和(受動的萌出が不十分、近心に傾斜している歯)
  • 外骨症、歯形の遺伝的変異



解決方法

臨床歯冠が短い場合、歯が小さすぎてアライナーが所定の位置に保持されないため、クリアアライナー治療が困難な場合があります。短い臨床歯冠は球根状ではなく、三角形のように尖っていることが多いため、歯に保持点がない状態となります。その結果、アライナーが歯の上に完全に固定されず、ずれたり、外れたりしてしまいます。

臨床歯冠が短い歯に関する治療上の問題を防ぐために、症例提出時の「その他の指示」欄に、臨床歯冠が短い歯について記入し、第一または第二小臼歯のエンゲージャーを依頼することを記入してください。ステップ1でエンゲージャーの取り付けを指定してください。ご希望に沿うようご対応します。臨床歯冠が短い歯について、症例提出時にお知らせいただくことで、将来的に起こりうるフィット感の問題を防ぐことができます。

また、保持プライヤー(ディンプルプライヤー)を使用して、アライナーがフィットしやすくなるように、歯肉線に保持ポイントを作ることができます。

患者を評価する際に、臨床歯冠が短い歯がないかをチェックします(特に最初のアライナーセットがフィットしない場合)。そうすることで、すぐにエンゲージャーを依頼し、患者の治療を成功へと導くことができます。

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