ClearCorrectアライナーに関する情報については、以下をご参照ください:
概要
ClearCorrectアライナーには、より高い予測可能性で歯を移動させるために設計された独自の技術が組み合わされています。
歯を移動させるために必要なことを突き詰めれば、一貫した力を持続的に加えるという、非常に単純な事実に行き着きます。 ClearCorrectアライナーは、歯肉縁上部の高さのあるフラットなトリムラインを特徴とし、特許取得済みのClearQuartz 3層アライナー素材とカスタマイズ可能な新機能を組み合わせた独自のデザインで、まさにそれを実現することができます。こうして生まれたアライナーは、非常に保持力が高く、効果的です。快適さ、透明感、弾性を犠牲にすることなく、幅広い症例に最適な結果をもたらします。
ClearQuartz 3層構造素材 | 高さのあるフラットなトリムライン | カスタマイズ可能な臨床特性 |
ClearQuartz™ 3層構造素材
ClearQuartz 3層構造素材は、弾力性のあるポリマーと内側のエラストマーの2層を組み合わせることで、より優れた矯正コントロールを実現し、優しく安定した力の適用を可能にします。
ClearQuartzは、多くの競合製品と比較して10倍の初期矯正力を保持し*、アライナーの装着期間を通して形状を維持します**。また、耐久性も証明されており、単層ポリマーと比較して4倍の耐裂性が実証されています***。
|
*社内データ。72時間。
**社内データ。
***社内データ。
機能
ClearQuartzには多くの優れた特徴がありますが、特筆に値する主な特徴には以下のものがあります:
素材は3層構造となっています:
|
外層は以下の機能を提供します:
- 摩耗を軽減する強靱性
- 最小限の着色性
- 歯のグリップ力の向上
内層は以下の機能を提供します:
- 弾力性の向上と硬さの低減
- 弾力性の向上による、より予測可能な力の適用
- 一貫した継続的な力の適用
|
|
3層構造はどのような働きをするのですか?
3D設計された特性:あらゆる方向に加えられた力に反発反応が発生します。
弾力性のある層により平行移動が改善します |
![]() |
弾力性のある層により回転が改善します |
3層構造はどのような働きをするのですか?
3層構造には以下のようなメリットがあります:
- 弾力性のある中間層は、形状を復元することができるため、歯を移動させる力と快適性を向上させます。
- 弾力性のある層が過剰な力を吸収するため、材料の耐久性が向上し、ひび割れや裂け目が広がるのを抑えます。
- この弾力性により、患者の快適性が向上します。
ClearQuartz™ 3層構造素材 |
![]() |
その他の単層構造素材 |
![]() |
多層材料と単層材料の比較
柔軟な樹脂と硬質な樹脂の両方の特性を多層フィルムに組み合わせることで、他のアライナーで使用されている樹脂(ポリエチレンテレフタレートなど)の特性と比較して、耐裂性が高く、初期力が低く、一貫した力が長期間持続し、より正確にフィットします。
*単層.030(Zendura A)材料を使用して製造された従来のClearCorrectアライナーとの比較。
多層材料 | 単層材料 |
各層の材料を組み合わせることにより、軟質材料と硬質材料の両方のメリットを享受 | 単層材料は軟質(薄い)または硬質(厚い)。一度に1つのメリットのみを得ることができます。 |
ひび割れや裂け目に対する耐性が向上 | ひび割れしやすい |
弾力性のある層によりアライナーの形状が維持され、持続的な力を保持 |
摩耗が早く、形状が失われるのが早い |
最新のイノベーション | 最初のクリアアライナー素材は単層 |
ClearCorrectのトリムライン
ClearCorrectの高さのあるフラットなトリムライン、科学的に実証された臨床特性、カスタム製造技術とプロセスを使用することで、複雑な動きをより予測しやすくする、高いコントロールと一貫した矯正力を提供するアライナーが実現します。
ClearCorrectは、歯肉縁を超える、滑らかで波形ではない、高さのあるフラットなトリムラインによって、力の伝達を最適化し、より正確な歯の動きと歯根コントロールの強化を促進することが臨床的に証明されています*。
歯科矯正用アライナーのトリムラインのデザインが力伝達に与える影響については、2022年に発表された研究で評価されています。研究では、高さのあるフラットなトリムラインでは、歯の中間部や頸部に伝わる力が大幅に増え、抵抗の中心に近いため、歯体移動のコントロールを向上させることができると結論付けられています。一方、波形トリムラインデザインは、より柔軟性があり、歯の移動をコントロールするために必要な歯肉付近の歯にかかる力を軽減することが示されました。
個別のトリムラインデザインを用いた場合の右上中切歯にかかる応力分布領域を示すスーパーインポーズ。 参考:Elshazly, T. et al. Effect of Trimming Line Design and Edge Extension of Orthodontic Aligners on Force Transmission: An in vitro Study. Journal of Dentistry (2022). doi: https://doi.org/10.1016/j.jdent.2022.104276
また、トリムラインが高くフラットなアライナーは、波形アライナーに比べて2.5倍の保持力があることが証明されており、保持力を提供するためのエンゲージャーの必要性を低減します*。2012年の研究で、ネバダ大学の博士らが以下の3つのトリミング方法について保持力の強さを比較しました。
A)波形の辺縁
B)歯肉の頂点でまっすぐ切断
C)歯肉の頂点から2 mm上でまっすぐ切断
これらの方法には顕著な差が認められました。エンゲージャーなしのクリアアライナーでは、歯肉縁から2 mmでまっすぐ切断した場合、波形に切断した場合の約2倍の保持力が示されました。エンゲージャーありのクリアアライナーでは、歯肉縁から2 mmでまっすぐ切断した場合、波形に切断した場合の4倍以上の保持力が示されました。
まとめると、アタッチメントの数が少ないほど審美性が向上し、患者の満足度が向上します。
最後に、ClearCorrectのカスタム製造プロセスにより、歯の表面接触が改善され、最適化された力配分と正確な歯の動きが可能になります**。
Elshazly, T. et al. Effect of Trimming Line Design and Edge Extension of Orthodontic Aligners on Force Transmission: An in vitro Study. Journal of Dentistry (2022). doi: https://doi.org/10.1016/j.jdent.2022.104276
*The effect of gingival-margin design on the retention of thermoformed aligners” by Daniel P. Cowley, James Mah, and Brendan O’Toole
in the Journal of Clinical Orthodontics: JCO 11/2012; 46(11):697-702.
**社内データと0.030単層材料の比較。
ClearCorrectアライナーのカスタマイズ機能
ClearCorrectアライナーは、患者のニーズに合わせてカスタマイズすることができます。ClearCorrectは、患者のニーズに合わせて治療を行うための新たな手段を提供します。カスタマイズ可能なエンゲージャー、前歯部バイトランプ、エラスティック用のカットアウト、ポンティック、バー、ガイドなど、臨床医は、シンプルな症例から複雑な症例まで、さまざまな治療方針を取り入れることができます。
エラスティック用カットアウト エラスティック用カットアウトを備えたClearCorrectは、より複雑な動きを実現するためのコントロール性をさらに向上させます。13~19歳の子供やクラスII、クラスIIIの不正咬合の患者を自信を持って治療できます。
|
|
エンゲージャー エンゲージャーは、2 mm、3 mmおよび4 mmのサイズがあります。症例に最も適合したサイズや向きを選択することができます。 |
|
前歯部バイトランプ バイトランプの深さは3 mmと5 mmがあり、患者固有の治療計画に合わせて、すぐに装着できるように製造されます。ディープバイトやクロスバイトを自信を持って治療することができます。 |
|
|
ポンティックおよびバー スペースが3 mmを超える場合、歯型のポンティックやバーは治療に含まれます。この依頼は、治療期間中の任意のステップで行うことができ、スペースの開閉に合わせてサイズを変更することができます。ポンティックは前歯部のスペースに審美的なソリューションを提供し、バーは臼歯部のスペースに多く使用されます。 |
ガイド ガイドはスペースホルダーとして、歯の萌出を助ける役割を果たします。歯型や気泡型のガイドを依頼することができます。サイズ変更オプションがあり、治療期間中、任意ステップから開始を依頼できます。 |
患者によるClearCorrectアライナーの使用体験
ClearCorrectアライナーは、患者の満足度を高めるために開発されています。ClearQuartzの3層構造デザインにより、耐久性を犠牲にすることなく快適性を向上させ、弊社の臨床プロトコルと組み合わせることで、患者はより早く結果を得ることができます。
ClearQuartzの革新的かつ柔軟性の高い内層は、初期の矯正力を3分の1抑え、アライナー治療期間中の患者の快適性を向上させます*。 | |
ClearCorrectアライナーは、主要なアライナーブランドよりも耐着色性が高いことが証明されています。** | |
ClearCorrectのデジタル製造技術は、トリムラインデザインを強化し、より快適なカスタムのフィット感を生み出します。 |
ClearCorrectの耐着色性を、アライナーのトップブランド製品と比較検証しました。以下に示す結果の通り、4種類の染色剤にアライナーを浸すシミュレーションテストでは、ClearCorrectの方が耐着色性が高いことが実証されました**。
*社内データと0.030単層材料の比較。
**社内データ。37°Cで24時間、それぞれの物質に浸したアライナー。
コメント
0件のコメント
サインインしてコメントを残してください。