アライナーのボタンカットの使い方

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ボタンカットに必要な材料と器具類:

Phosphoric_Acid_35.PNG

35%リン酸

Orthodontic_Resin_For_Bonding.PNG

接着するための矯正治療用レジン

Clear_Composite_Button.PNG

前歯部には審美性を保つためのセラミック/プラスチック製ボタン

Metal_Button.PNG

臼歯部用の金属製ボタン

Hole_punch_plier_v2.jpg

アライナーホールパンチプライヤー

Elastic_Band.PNG

顎間ゴム

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アライナー

 

クラスII不正咬合のボタンカットについては、以下をご参照ください:

 

1.ボタンを接着するために、アライナーを修正します:

ホールパンチプライヤー、アクリル、ダイヤモンドバーのいずれかを用いて、アライナーの上顎犬歯と下顎第1大臼歯の歯頚部を半円状にくり抜き、そこにボタンを接着します。

上顎犬歯部のボタンカット

276A0062-v2.jpg

 

2.一般的なエッチングおよびボンディングのプロトコル通りに前処置を行います:

歯面のボタンを装着する部分にエッチング処理を行います。3-wayシリンジで酸を洗い流し、乾燥させます。

 

3.ボタンの装着:

歯冠の歯頚部3分の1側、歯肉辺縁寄りかつ歯面中央位置にボタンをボンディング材で装着します。

 

4.エラスティックの装着:

アライナーを口腔内に装着し、頬側に配置したボタンにエラスティックを掛けて伸ばします。

 

ボタン-ボタンのためのカットアウト

276A0008-v2.jpg

 

スリット-ボタンのためのカットアウト

276A0100-v2.jpg

 

5.毎回の診察時に経過を慎重にモニタリングします。

エラスティックは、クラスIIの不正咬合が矯正されるまで、または多少オーバーコレクションの状態になるまで装着します。後戻りを防ぐために、オーバーコレクションを治療のセットアップで設定することができます。

 

クラスIII不正咬合のボタンカットについては、以下をご参照ください:

 

1.ボタンを接着するために、アライナーを修正します:

ホールパンチプライヤー、アクリル、ダイヤモンドバーのいずれかを用いて、上顎第1大臼歯と下顎犬歯の歯頚部を半円状にくり抜き、そこにボタンを装着します。

下顎第1大臼歯部のボタン用カットアウト

276A0058-v2.jpg

 

2.一般的なエッチングおよびボンディングのプロトコル通りに前処置を行います:

歯面のボタンを装着する部分にエッチング処理を行います。3-wayシリンジで酸を洗い流し、乾燥させます。

 

3.ボタンの装着:

歯冠の歯頚部3分の1側、歯肉辺縁寄りかつ歯面中央位置にボタンをボンディング材で装着します。

 

4.エラスティックの装着:

アライナーを口腔内に装着し、頬側に配置したボタンにエラスティックを掛けて伸ばします。

 

ボタン-ボタンのためのカットアウト

276A0022-v2.jpg

 

スリット-ボタンのためのカットアウト

276A0094-v2_edited.jpg

 

5.毎回の診察時に経過を慎重にモニタリングします。

エラスティックは、クラスIIIの不正咬合が矯正されるまで、または多少オーバーコレクションの状態になるまで装着します。後戻りを防ぐために、オーバーコレクションを治療のセットアップで設定することができます。

 

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